ワークショップ2012年 晩秋「サケと湧水」の報告<速報版>
「長い旅の目的地は、どんな場所だろうか」
サケが産卵に利用する「河底の湧水」その特徴を一緒に見てみませんか?
2012年11月23日(金・祝) 13:00〜
地球の調べ方実行委員会では、 「参加者のみなさんが、普段見慣れている風景をサイエンスの視点で観察することで、いつもと違う見方で見るきっかけになるような体験をしてもらいたい」と考えて、このシリーズイベントを企画しています。
北海道に住む人ならとても身近な「サケと湧水」をテーマに取り上げました。札幌の街を流れる豊平川を遡上する「サケ」と、豊平川の底に存在するわき水の関係について解き明かしつつある研究の最前線について、お話を聞き、観察を行いました。
これまでの3回シリーズは北大の札幌キャンパス内を会場としてきましたが、(2011年早春の「雪どけ」、2011年初夏の「樹の物語」、2011年秋の「土づくり」)今回のシリーズ4回目は、北大を飛び出して、よりフィールドに近い「札幌市豊平川さけ科学館」にて行いました。
この写真は、広報用のチラシ・ポスターに使用した真駒内川(豊平川の支流)の写真です。9月下旬に撮影しました。サケ科学館のすぐ下に広がる風景です。札幌の市街地に位置していますが、川から風景を見ると街の建物などは見えないため、大自然のど真ん中にいるような気分になれる場所です。
===
今回の天気は曇りで時々小雪がちらつく、まさに「晩秋」の天気でした。
道の脇に雪が少しだけ積もっています。
会場はサケ科学館の「実習館」でおこないました。
入り口には大きなポスターを張っています。
こんにちは〜。
受付をすませたら、参加のみなさんで自己紹介を行いました。進行をつとめるのは事務局長です。
☆第一部 「サケと湧水」レクチャー☆
全員の自己紹介が終わったところで、案内役の森崎夏輝さん(左)、根岸淳二郎さん(右) (詳しいプロフィールはこちら。)のお二人から、「サケと湧水」についてのレクチャーを行いました。
最初は根岸さんとサケ科学館の有賀さんから、サケと湧水の基本的な事をお話ししていただきました。
そして、今回の話題である「豊平川のサケの産卵と湧水」について、森崎さんが話しました。
☆第二部 「サケと湧水」散策
レクチャーで「サケの産卵と湧水」の最前線について勉強した後は、さけ科学館近くの真駒内川へ。この日はラッキーなことに、橋から見える産卵床の上に、産卵を終えたサケがいるとのこと。河原に下りる前に、橋の上から観察することにしました。
サケは、、、いるかなー
いましたよ!木枠の近くですね。
河原では、サケ科学館のスタッフの方が、間近にサケを観察できるように準備をおこなってくれました。みんなで河原に移動します。
産卵を終えたサケは、その寿命がつきるまで、産卵床の上で卵を守り続けるとのことでした。
さて、つぎは森崎さんが観測を紹介しました。
参加者の方にも、実際に川に入って観測を体験してもらいました!
森崎さんは、晴れて暑い日も、寒い吹雪の日も、豊平川に入って、このような観測をしていたんですね。すごいです。
☆ティータイム☆
散策から戻ったら、ティータイムを行いました。
雪がちらつくなか、真駒内川を歩いたので、ちょっと一休み。
まとめのワークショップにむけて、力を蓄えます。
☆第三部「サケと湧水」ワークショップ☆
最後に、参加者全員で今日の観察をまとめました。
模造紙を広げて、さっき撮った写真を整理します。
みんなで話し合いながら、まとめ方自体も決めていきます。
まず、写真にふせんでコメントをつけて、、、
まとめながら、直接案内人に質問もありました。
絵をかいて、、まとめましょう
最後に発表会です。
各班の代表が、今日の観察を説明しました。担当は小学生の二人。がんばりました!
みんなの力で、模造紙ができあがりました!
まとめとして、根岸さん、森崎さんからお話をいただいて、ワークショップは終了です。森崎さん、修士論文がんばってまとめてくださいね!
なお、この日のチラシ、テーマなどの内容はこちらのページを
今回の案内人の根岸さん、森崎さんのプロフィールはこちらを、
それぞれご覧ください。
今後も、このワークショップは、テーマを変えて企画していきます。
詳細は、このWebページでお知らせします。
ぜひ、この報告を最後まで読んでくれた「あなた」の参加を、お待ちしております!